【永久保存版】ドレスコードってあるの?バー初心者の疑問に現役バーテンダーが答えます<入店前~注文編>

入門編 2021.10.25

最終記事更新:2021.10.25

バーでお酒を飲んでみたい、気になる人をバーに誘いたい。そう思いながらも、なかなか一歩を踏み出せないバー未経験者の方も多いのではないでしょうか。お店に行ったことがない人からすれば、バーは「注文の仕方って?」「予算はどれくらい?」「どう楽しめばいいの?」と、わからないことの多い場所かもしれません。

カッコつけたいわけではないけれど、バーの最低限のルールやマナーは知っておきたい! というわけで、「バーに関する素朴な疑問・質問」をバー初心者のみなさんから収集し、現役のバーテンダーさんに答えていただきました。これからバーデビューを考えている人、もっとバーを楽しみたいと思っている人、どちらも必見の内容です!

 

ビジネス街にひっそりと佇む隠れ家バー

 

答えていただいたのは、東京・西新宿に店を構える「BAR十二社」の店長、バーテンダー歴11年の原田幸典さんです。原田さんは、高校卒業後にレストランのバーでアルバイトをしたことをきっかけにバーテンダーを志し、ホテルのバーでの勤務などを経て、2018年に「BAR十二社」をオープン。国内外のウイスキーやオリジナルカクテルとともに、キューバ産のプレミアムシガー(葉巻)が楽しめるシガーバーです。

 

「BAR十二社」店長の原田幸典さん。お客様をやさしい笑顔で迎えます。

 

「うちの店は20代~70代ぐらいの方まで、男女問わず幅広利用していただいています。一人で来て、お話をする方もいればゆっくり読書をされる方もいますし、複数名でいらっしゃってテーブル席で会話を楽しまれる方もいます。どのような場合でも、その場の空気感を邪魔しないような接客は心がけていますね」(原田さん)

バーテンダーという仕事を愛し、さまざまなお酒、さまざまなお客さんを見てきた原田さん。今回は、バーとはどういう場所なのか?という基本的な情報から、“バーあるある”まで、気になることをたくさん質問しました。「入店前」「入店時」「注文時」のQ&Aをご覧ください!

 

【バーQ&A 入店前編】初心者におすすめなのは〇〇バー

 

まずは入店前。バーを利用する前に知っておきたい情報を教えてもらいましょう。

Q.
バーにはどんな種類・タイプがありますか?

A.
近年、バーの種類はかなり増えています。当店のような店はオーセンティックバー(編注:専門の知識を持ったバーテンダーがいる本格的なバー)、ジャズやロックを扱うミュージックバー、グラス1杯単位でお酒の提供をしているショットバー、ダーツバー、ダイニングバー、スタンディングバーなどさまざま。ジン専門、テキーラ専門、ラム専門など、お酒の種類を絞った専門性の高いバーもありますね。

バー初心者の方には、ショットバーがおすすめです。バーの雰囲気を楽しめつつ、高額になりづらいので、行きやすいのではないでしょうか。

Q.
お店を選ぶときのポイントは?

A.
個人的に自分がやっていた方法としては、お店の外から見てお客様の雰囲気を見ること。バーは地元のお客様が立ち寄って一杯飲んで帰っていくような用途が多いので、バーのなかでのコミュニティーが強い場合があります。そうすると初めて入るのはすごく勇気がいりますよね。まずはそのお店のお客様の雰囲気を見て、自分に合うか合わないかを判断するというのは一つの目安になると思います。馴染めそうだなと思ったら、勇気を出して入ってみていいと思いますよ。

バーテンダーとしての立場から言うと、どのお酒を目当てにしているかでも、お店選びのポイントは変わってきます。ウイスキーを飲みたいなら、モルトウイスキー(編注:副原料を使わず大麦麦芽のみを使用したウイスキー)を中心に扱っているお店に行った方が楽しめると思いますし、カクテルを飲みたいならカクテルに力を入れているお店がいいですね。

 

 

Q.
ドレスコードはありますか?

A.
基本的にはあります。ただ、昔ほど厳しくはないと思います。当店の場合、明らかに他のお客様が見て気分を害されるような格好(タトゥーが大きく入っているのが見えている、など)でなければ問題ありません。お店によって異なると思うので、事前に問い合わせて行くと安心ですね。心配でしたら、男性ならジャケットに長ズボンを合わせて行けば、どんなバーでも断られることはないと思います。

Q.
何人で入店するのが理想的ですか?

A.
4名様までですね。広いテーブル席が用意されていないお店も多くて、大人数に対応していない場合があります。4名様ぐらいまでが理想的な人数だと思います。

Q.
一般的に、バーで飲むときの予算はいくらぐらいですか?

A.
お店によって変わりますが、お一人様1万円ぐらいと考えていただけると安心です。

 

【バーQ&A 入店時編】バーには時計も窓もない!?

 

続いて、入店時。建物の地下1階にある「BAR十二社」のように、ひっそりとした隠れ家的なバーが多い理由とは?

Q.
外からお店の様子が見えづらいバーが多いのはなぜですか?

A.
海外では、ギャングがバーに身を隠していたような昔の風習があり、その影響が今も一部あると考えられています。ただ日本の場合、「忙しい日々の中で、バーに来てひとときでも日常を忘れてほしい」という思いがあるので、外から見えづらいお店が多いのではないでしょうか。私が知る限り、バーの店内には時計が置いていないですし、窓がない店も多い。時間や周囲を気にせず、非日常感を楽しんでもらうという空間づくりができているではないかと思います。

 

地下へと続く階段を下りた先にある「BAR十二社」。ゆったりとした大人の時間が流れています。

 

Q.
入店したら、好きな席に座ってもいいですか?

A.
初めてのお客様であれば、お店のほうから案内させてください。常連様は好みのお席が決まっている場合もありますが、基本的にはお店から声をかけるまで待っていていただきたいですね。

 

【バーQ&A 注文時編】「私のイメージでお酒を作って」は難題!

 

席に着いたら、いよいよ注文!バー初心者の人にとっては一番緊張する瞬間かもしれませんが、「バーテンダーさんとコミュニケーションを取ること」にポイントがあるようです。

Q.
メニュー表がない場合はどうやって注文すればいいですか?

A.
うちの店では、お声かけしてもらえればメニュー表をお出ししていますが、それまでは基本的に出していません。というのも、バーは棚に並んだお酒のボトルがメニューの役割を果たしているから。そこから気になるものを選んで注文していただければと思いますが、初めて来たお店で何を頼んだらいいかわからない、ということもありますよね。そういう場合は、遠慮せずバーテンダーに相談していただければ、好みに合わせてお酒をお出しできます。

実際、メニュー表にはお酒の名前と価格しか書いていないことが多いので、バーテンダーに気軽に聞いていただいた方が、楽しんでお酒を選べるのかなと思います。

Q.
一杯目におすすめのお酒は?

A.
おすすめというわけではないのですが、個人的には、一杯目にジンリッキーを頼まれると「この人はバーによく行っているんだろうな」「この後なにを飲むか決めているんだろうな」と思います。バーテンダーが他のバーに行くときも、一杯目はジンリッキーを頼むことが多いんです。ジン、ソーダ、レモンまたはライム、と非常にシンプルなレシピですし、バーテンダーにとっても手間がかからず、さわやかにのどを潤せる。お店が忙しいときでも手間がかからないし、シンプルがゆえに“そのお店の味”がわかるカクテルでもあります。

Q.
ノンアルコールやソフトドリンクも注文できますか?

A.
はい、大丈夫です。最近はノンアルコールのカクテルを「モクテル」と呼んで、専門店も増えてきていますね。当店でも、メニューには載っていませんが、好みを教えていただければノンアルコールでご用意できます。

Q.
お水にもお金がかかりますか?

A.
お金がかかるお店もあります。お酒をおいしく飲んでいただくために、ミネラルウォーターを提供しているお店などですね。

Q.
「今日の〇〇な気分に合うカクテルを」というオーダーはOKですか?

A.
OKです! 個人的には、考えるのが楽しいオーダーです。初めてのお客様でも「カクテルを3杯飲みたくて、すっきり系で、おすすめはありますか?」というオーダーなら、3杯をどう順序立てて出そうかな、と考えられるので、具体的なイメージを教えてもらえるとやりやすいですね。常連様だったら味の好みもわかってくるので、「いつもと違うお酒を飲みたい」と言われれば、それに合わせて考えます。

 

目の前でお酒を作る様子が見られるのも、バーの醍醐味です。

 

Q.
食べ物は置いてありますか?

A.
当店の場合はスナック系のみで、食事はないです。ナッツやドライフルーツなど、乾物系なら基本的にどのバーでも置いてあるのではないでしょうか。最近はオーセンティックバーと呼ばれるところでも、食事にこだわっているお店もありますね。ちなみに、お店が許可をしていない限り、デリバリーの注文や持ち込みはNGですよ。

Q.
「こんな注文をされて困った」ということはありますか?

A.
初めてのお客様で「私のイメージでお酒を作ってほしい」というオーダーをされることがたまにありますが、それはちょっと困ってしまいますね。その方の人柄や性格を知っていればできますが……。そういうとき、私は洋服の色かネイルの色を見て、その色に合わせたカクテルをお出ししています。

一番困ったのは、初めていらっしゃったお二人連れのお客様に、「それぞれの性格を色で表したカクテルを作ってほしい」というオーダーを受けたこと。まったくわからなかったので、占い師になったつもりでがんばって作りました(笑)。

 


時計や窓のない“隠れ家バー”が多い理由、お酒の名前がわからないときの注文の仕方、まずは注文までの基本的なことを原田さんに教えてもらいました。バーの楽しみ方、少しずつわかってきたのではないでしょうか?

次回は、お酒を飲む際のふるまいから退店までを学ぶ「飲酒時・会計時」のQ&Aをお届けします。おたのしみに!

 

【おすすめの一杯】

原田さんに作っていただいた珠玉のカクテルをご紹介。

 

「マンハッタン」(税込1,540円)

 

「マンハッタン」

“カクテルの女王”と呼ばれる、世界的に知名度が高く人気のあるショートカクテル。ウイスキーをベースに、ベルモット、ビターズを合わせ、レッドチェリーを飾って完成。濃密な甘さの奥にほろ苦さを感じる、バーに行ったらぜひ飲んでみたい一杯。女性にもおすすめです。

 

【店舗情報】

BAR十二社
東京都新宿区西新宿4-12-8 フジサンコービル B1F
03-6300-4447
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜

Instagram:@barjuniso

 

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